無情な少女とイケメン転校生
私は、朝ご飯の支度をし、食べる。

今日の朝ご飯は、パンと目玉焼きだ。

「んー、やっぱりおいしいな。雫の料理」

「それはどうもありがとう。ごちそうさま」

「そしてやっぱり素っ気ない・・・」

食器を洗い、片付けをしたあと、着替えて学校へ登校するのだが・・・。

「なぁ、雫。俺の隣で歩こうぜ?何でそんなに離れてんのさー」

「荘介と一緒に歩きたくないから。あと、もっと離れて歩いて」

「あのな?いくら学校も同じで、バレたくないからって、そんな簡単にはバレないって」

どこからそんな自信が湧いて出るのか。

荘介が言っていることは、わからなくもないが、私はバレたくないのだ。

私と荘介は、かなり違う。

性格も、学年も、人気も・・・。

荘介は、誰にでも明るく接し、優しいことから学校では人気者。

対する私は、この態度と性格のせいか、全く人が寄り付かないどころか、友達すらいない。

そう私と荘介は、月とスッポン。

人気者で明るい荘介と、不人気で冷たい私。

私はそんな荘介の、人気を落としたくないのだ。

それをあいつは分かっていない。

分かっていても、どうせ考えは変わらないだろう。
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