無情な少女とイケメン転校生
教室の扉の前でピタリと止まる足。

クラスは2年4組。

今日も面倒くさい1日が始まる。

取っ手に手をかけ、一気に扉を開ける。

開けた瞬間、先程まで騒がしかった教室が、途端に静かになった。

原因は私。

もうこの空気には慣れたので、クラスメイトを無視して、一番後ろの窓側の席に着く。

教室内は先程とは打って変わって、また騒がしくなった。

私はその中で読書をする。

これが私の日常。

変わることのない、平穏な日々のはずだった。




――あいつが来るまでは。
< 4 / 9 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop