恋ノイズ
「じゃあ、もう帰ろうか。」


「うん。」


私は、梓音の隣を歩いた。


すると、目の前に綺麗な夕日が見えた。


「綺麗」


「だね。」


夕日に見とれていたらあっという間に家


に着いてしまった。


「じゃあ、ここで。また、来週!」


「うん。来週は家に行くから!またね」


私は、梓音が見えなくなるまで手を振っ


た。


ーーガチャ


「ただいま…」


『お帰り』の言葉は聴こえてこない。


おばさんはいつもそうだ。


私のことが嫌いだから、聴こえていても


聴こえないフリをしている。


別にいいけど…


私は、そう思い2階の自分の部屋に逃げ


た。


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