運命という名の恋

「ねー!
質問していい??」

駆くんはそういいながら
私にずぃっと顔を近づけてきた。

「おい、駆。
唯無ちゃん固まっとるやないか。」

「近すぎますよ」

「えーいーじゃんーっ」

「だめや」

「千里うるさい。」

天使のような顔が
しかめっつらになる。

「あ、いいよっ」

「そんな気遣ってるように
話さなくてもいいんだよ??
嫌なことは嫌って言わなきゃ。」

「ううん、大丈夫」

「そっか、ありがとう」

そういって彼は
優しく微笑んでくれた。

「んー…
唯無はないの??」

「私??」

「そやなぁ。唯無ちゃん
何も聞いてくれんかったしなぁ～」

「なんでもいいんですよ?
僕たちに答えられる範囲の
質問なら答えます」

「えーっっと。
蒼月はどんな人なの??」

「蒼月は――――。」

「…うん」

「乱暴者、がさつ、短気
意味不明」

「それだけ言ったら
蒼月くん完全に不良ですよ」

「千里仲悪いよね。」

「確かに、犬猿の仲っていうか(笑)」

「あわんのやー!!」

「逆に駆くんは仲いいですよね」

「あー幼馴染だしね(笑)」

みんなの会話からでは
蒼月は変わったんだなぁって思う。

「不良??」

「いや不良じゃな「不良やで」

「千里くん…(笑)」

「んーどっちなの??」