運命という名の恋

 【駆side】

「唯無…
ちょっと雰囲気変わったよね」

「あたりまえじゃ。
あれがほんまの唯無じゃ。
緊張してたんやろ」

「そうですよね。
 千里くんは見たことあるんですよね」

「え??何が??」

僕は思った。

「おー」

だからなにが

「駆くん、声にででますよ」

「あ、うん(笑)」

「俺小さい頃
唯無に会ったことあるんや」

「ええええええ!!??」

「駆、驚きすぎや(笑)」

だって!!ええええぇぇ!!

「パーティに参加してたから」

「僕も行けばよかった」

本音がでた。
司は横でこくこくとうなずいている。

「そーいえば唯無ちゃんの父親、
小蝶樹様は娘を送り出してなかったな」

「それはおかしいと思いますけど」

「うん、まーそーやけど。
親としても複雑やったんちゃうか??
樹様は優しすぎるからな
さみしかったんやろ
…てゆーかどしたん、今日は
司、えらい喋るな」

「そうですか??」

「うん(笑)」

それにしても唯無どこに行ったんだろう。
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