運命という名の恋

そう告げられた。
親友の口から。

そう、花音と葉月様は
恋仲だったのだ。

「は、葉月様...」

「...おぅ」

「あれー知り合いですか??」

「そんなもんだ」

「葉月様、花音の大事な舞花に
手出しちゃ殴りますからね」

「いやぁー怖い嫁さんだ」

「あったりまえですよ!!」

「ちょ、ごめん!!
先生に呼ばれてるから!!」

先生になんて呼ばれてない。
でもどうしようもなく
胸が締め付けられて苦しかった。

「あ、うん...」

「...」

葉月様は無言で
ずっと見つめていた。

< 22 / 81 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop