運命という名の恋
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そうこれが柊家との関係。
私達の関係。
「柊、葉月...様」
ボソッと。
久しぶりにその名を口にした。
「舞花」
隣で寝ていたはずの樹様が
起きていて私を呼んだ。
不安そうな悲しい影のある顔をして。
「あ...すいません!!私は!!
私は樹様だけを...」
「大丈夫。わかってるよ」
「...すいません」
「舞花は葉月が好きだったもんな
もちろん渡さないけど」
「...ふふっ」
「な、なんで笑う!!」
「そんなとこで意地はらないで
ください(笑)」
「だってー僕なんて
葉月に敵わないもん」
「じゅうぶんですよ、敵ってます」
「ありがと」
そして温かいものに包まれた。