運命という名の恋
ドンっと
壁に押し付けられた。
マリン系のふわっとした香りが
私の鼻をくすぐった。
「ちょっとなにするのよっ
離して…っ!!」
つかまれた腕が痛い。
「唯無」
「…っ」
心臓が、ドクンっと
高鳴った気がした。
「ちょ…やめ
…っ」
いきなり…
唇になにかが重なってきた。
「んーっ…」
わけもわからず翻弄されてゆく。
かたく閉じていた唇を
割り開いて生暖かいものが入ってきた。
「んはぁ…っん!!」
私は思いっきり力を込めて突き飛ばした。
視界はぼやけてあまり見えない。
「ありえない!!最低!!」
「…ふっ
初めてか?」
「あたりまえでしょ!!
舌入れるとかまじありえない!!」
「普通だぜ」
ドヤ顔で言われても…
「意味わかんない!!」
私はいそいで部屋からでた。
そして3人のところへと
走って行った。