運命という名の恋
◆第1章◆
日付が変わろうとしている中、
暗闇に潜む影は少し動いた。
「………。」
月が明るい。
満月の今夜、この一室の部屋には
明かりも何もついていない。
「突然呼び出したかと思えば
何を言うの?」
「ほんまに」
「はい」
「………。」
「用件は??」
「おい、なんでなんも
言わんのや。」
「………。」
「何もないんだったら
呼ぶなや。帰るぞ…」
「ストップ」
「………。」
雲に隠されていても
明るく光輝く月。
月が白すぎて…夜空が蒼すぎて…
月が蒼色にみえる
「蒼月----??」
蒼月、そう呼ばれた男は
顔をこちらに向けて…。
「つれてこい。」
その一言を3人の男に放った。