運命という名の恋

ベッドは2人で1つのやつで
…仕方なく入った。

「近いね」

「普通だろ」

蒼月の普通って…

そんなことを考えてると
ふとある写真が目に入った。

「ん??」

写真フレームごと取った。

「これなに??」

「月だよ」

真っ暗な夜空に浮かぶ
大きな1つの光。
でも、普通じゃない。
くすんでいる…気がする。

「なんか色が違うくない?
 加工?」

「ばーか
 自然だよ」

その写真の裏には、

『Blue moonlit night』

と書かれていた。

「Blue moonlit night。
 蒼い月夜。
 俺の名前の由来」

「それで…蒼月、か。
 変わった名前だと思ってた
 でも、綺麗」

「父親と母親が
 一緒にみた風景なんだってさ」

「うわぁーーーー
 ロマンチックー!!」

「そーか??
 ベタだろ」

「蒼月にはわかんないだろーねぇ」

「あーはいはい
 んじゃ寝る」

「うふふ、おやすみ♪」

この部屋、月の光が直接
差し込むから電気がなくても
明るいなぁ、と思いながら
私は眠りに落ちていった。
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