運命という名の恋
「あ、蒼月
私、教室に忘れ物しちゃった!!
とってくるから先帰っててー!!」
「ん、りょーかい
俺も行かなくていいのか??」
「うん!!」
そういって私は学校に
向かってダッシュした。
―――――――――
「教室開いててよかったー
んと...あったあった!!」
「...」
でも夕焼けに照らされた教室って
綺麗だな...
「早く帰らなくちゃ...っ」
振り向いた矢先、
目の前にある席に座って
寝ている人がいた。
「きゃぁぁぁぁぁあああ!!」
「...うるさい」
「す、すいません...
気づかなくって」
綺麗な...瞳。
「...おまえの目大丈夫かよ」
「なっ!!失礼ね!!」
「怒ったらせっかくの美人が台無し」
ニヤリ、とそう笑った。
「え...」
「ばーか(笑)
おまえ面白いな、名前は??」
「小蝶唯無だよ」
「唯無、覚えとく」
「なんでいきなり呼び捨てなのよ!!」
私がそう言ってたら
その人は教室から出ていった。
「なんなのー!!あの人!!」
むぅ、と私は思った。