運命という名の恋

 【陵side】

あのとき教室にいたのは

ただの偶然だ。

でもこの時、彼女を
見つけることができたのは


奇跡だと思う。


――――――――――――


たまたま通りかかった
トイレの前で

「蒼月様とどうゆう関係で?」

「そうよ
急に高等部から入ってきて
蒼月様はみんなのものよ
奪わないでよ」


という声が聞こえた。

蒼月、ということは

おそらく相手は
小蝶唯無、だろう

「蒼月は…」

俺は歩みを止め、
女子トイレに向かった。

ーーーーーーーー

向かった先に見えたのは
数人の女子の目線にある

ただ1人の女子。

「やっぱりな…小蝶、唯無」

柊蒼月の婚約者らしいが
俺はそんなの知らない

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