運命という名の恋

【唯無side】

「ぁ、更紗!!
茜はー??」

オレンジ色に照らされる教室に
更紗が戻ってきた

「屋上、もうすぐ来ると思うぞ
...なぁ、唯無」

「んー??」

困ったような泣いてるような
でもスッキリした柔らかな笑みとは
対照的にキリッとした言葉で
問いかけてきた

「私、留学することにしたんだ」

「...なんで」

私が言おうとしたことを
先に言われてしまった

「ぁ、茜??」

「...と駆くん」

「なんで、留学するの!?
離れていっちゃ...やだよ!!やだ!!
お願い...いか、ないで??」

震えている、茜が...

「離れていくわけでもないし
別に茜のせいじゃないぞ。私は
駆みたいにひどい女じゃないからな」

「うるさいなーあれは仕方なかったの」

駆くんがムッとして反論した

留学は前から決めていたらしい

でもその前にすることが
あったらしいんだ

多分それは...茜と駆くんのことかな??


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