運命という名の恋
それから私は
突然現れた男についていって
黒い高級車に乗り込んだ。
「…唯無ちゃん??」
「………。」
「唯無ちゃーん??」
はっとした。
「はぃ!?」
「ぼーっとしてどしたん??
考え事???」
私は思いっきり首を横に振った。
「そっか、そっか」
「…はぃ」
「なんか言うことないん??」
「え??」
「いや聞きたいことないんかなって」
私は少し首をかしげた。
「…えっと、
なにもないです」
「ないの!?」
「だって。何も言わなかったから」
「まぁ大丈夫や」
「ありがとうございます」