だいすきのすき
コケシちゃん
「ねぇ。ちょっとお願いがあるんだけど」
「えっ? ……わたし?」
人気のほとんどなくなった教室で例のコケシちゃんはのんびりと文庫本を広げていた。
そこに同じクラスとは言えいきなり今までろくに話したこともない俺が声をかけたので、コケシちゃんは見開いた目で俺を見上げている。
まぁ、予想通りの反応。
驚いた表情のコケシちゃんにニコッと出来る限り人懐っこい笑顔を浮かべてみせるけど、コケシちゃんはただ不思議そうに俺を見つめ続けてるばかり。
なんつーか、そんな警戒しなくても良くない?
別にとって食おうとしてるワケじゃないんだから。
……まぁ、行く行く食うつもりだけどさ。
なんてくだらない一人ツッコミをしてる場合じゃない。
「えっ? ……わたし?」
人気のほとんどなくなった教室で例のコケシちゃんはのんびりと文庫本を広げていた。
そこに同じクラスとは言えいきなり今までろくに話したこともない俺が声をかけたので、コケシちゃんは見開いた目で俺を見上げている。
まぁ、予想通りの反応。
驚いた表情のコケシちゃんにニコッと出来る限り人懐っこい笑顔を浮かべてみせるけど、コケシちゃんはただ不思議そうに俺を見つめ続けてるばかり。
なんつーか、そんな警戒しなくても良くない?
別にとって食おうとしてるワケじゃないんだから。
……まぁ、行く行く食うつもりだけどさ。
なんてくだらない一人ツッコミをしてる場合じゃない。