だいすきのすき

雨花と話してる間に教室からは俺たち以外誰も居なくなっていて。

計画を実行に移すには絶好のタイミングを迎えていた。



机の上のテストを綺麗に束ねた雨花からそれを受け取り、一つ深呼吸をする。


緊張するっていうか……本気の告白じゃないって見透かされないか、ちょっと不安。


なんて頭の片隅に思いながら、正面に座ってる雨花の顔を見つめた。



「あのさ」


「うん？」


急に真面目な顔つきになった俺に雨花は不思議そうに首を傾げる。


そんな彼女の目をじっと見据え、



「テスト終わったけど……もっと雨花と一緒に居たいんだ、俺」


「えっ？　どういう意味……？」


「俺と付き合ってくれない？」


「えっ！？」


告白した俺の言葉に雨花は聞いたことないような大きな声で短く叫んだ。