だいすきのすき
「あんな大人しそうな子どうやってオトしたんだよ~。やっぱり顔か?」


「顔って・・・・・・実力に決まってんだろ」


航平の放つピリピリとした雰囲気を打ち消すみたいな汰一の茶化した喋りに、ここぞとばかりに便乗する。

それを察したのか。
航平は盛大な溜め息を一つついて、


「小西さんがなんでOKしたのかわかんないけど……絶対に憂梧の悪巧みを悟られないようにするって約束して」


「そんなん当たり前だし……」


「あと、付き合っている間はちゃんと優しくする。無理矢理エッチしようとしない。いい?」


口元をさっきよりもっと引き締めた航平が言った約束。


さすがに練習台にしました……なんて口が裂けても言えない。
他の二つだって、言われなくてもちゃんとするつもりだった。


だって合意の上でエッチするにも、やっぱり優しくして俺に心を許して貰わなきゃなんないからな。





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