【短編】影とフェンス
第1章
誰もがこの世界で、
生きる術を探している。
僕も君も。
この世界の誰もが生きている価値を、
見い出そうと…
屋上に風が吹く。
僕はフェンスに、よじ登り目を閉じる。
「ちょッ、何してんのッ!?」
声が後ろから聞こえたかと思うと、
僕の腕が、
何かに力強く握られたのが分かった。
それと同時に僕は落ちた。後ろに。
「痛ててて…急に何するんやッ!!」
僕の腕を引っ張ったのは、
同じ位の年の女の子だった。
生きる術を探している。
僕も君も。
この世界の誰もが生きている価値を、
見い出そうと…
屋上に風が吹く。
僕はフェンスに、よじ登り目を閉じる。
「ちょッ、何してんのッ!?」
声が後ろから聞こえたかと思うと、
僕の腕が、
何かに力強く握られたのが分かった。
それと同時に僕は落ちた。後ろに。
「痛ててて…急に何するんやッ!!」
僕の腕を引っ張ったのは、
同じ位の年の女の子だった。