恐愛同級生
異常な愛情
「まず……何から話したらいいかな……」
翔はホットココアをテーブルの上に置くと、ベッドサイドに座り込むあたしの前に腰を下ろした。
授業を受ける気になどなれずそのまま早退して、言われるがままに翔の家へやってきた。
初めて足を踏み入れた翔の部屋は綺麗に整頓されていて、翔の几帳面な性格を表しているようだった。
「莉乃は誤解してると思うけど、俺……白石とは本当に何もないから」
翔の顔を見ることができず、視線を手元に落とす。
誰もいない保健室のベッドの上で一緒にいて、しかも服をはだけさせていたのに何もないなんてありえない。
そんな言い訳通用しない。
けれど、あたしの気持ちを知ってか知らずか翔は続ける。