恐愛同級生
「三浦君の気持ちはすごく嬉しい。好きって言ってくれて本当にありがとう。だけど、あたし……付き合ってる人がいるの」
「知ってる。五十嵐翔(いがらしかける)だろ?」
「あっ、うん。知って……たんだ?」
「あぁ。でも、正直、あいつとは早めに別れた方がいいと思う」
「え?」
思いがけない三浦君の発言に目を白黒させる。
でも、自分の中ですぐにある結論に至った。
「あっ、そっか。確かにあたしと翔は不釣り合いだもんね。翔は女の子にモテモテだし、あたしなんかが長く付き合ってられるわけないか」
すると突然、あははっと苦笑いを浮かべるあたしの腕を三浦君がギュッとつかんだ。