恐愛同級生
「確かに莉乃の言うとおりかも。今はまだ誰がストーカーか絞り切らない方がいいかもしれないね」
「うん……。それとね、ひとつお願いがあって」
「お願い?」
「うん。どうしても桜に着いてきてほしい場所があるの」
「どこ?」
「平成第二中学校」
「それって……もしかして翔君の母校?」
「そう。三浦君にもらったメモにそう記されていたの。あたし、どうしても気になってて。そこへ行けば何か手がかりがつかめるかもしれない」
教材室で三浦君は言っていた。
『いずれ使うことになるかもしれないから渡しておく』と。
それを使うのはきっと今しかない。
あたしは確信を持っていた。