恐愛同級生
「翔君、彼女のことストーカーしてたんだって。しかも、かなり執拗(しつよう)に。それで彼女は追い詰められて飛び下りたの」
「……嘘」
「残念だけど、本当。その話をあの日保健室で翔君にしたら、顔を真っ青にしてたの。莉乃には言わないでくれって。本人にも自覚があったんじゃないの~?それで、あたしのお願いを一つ聞いてくれるっていうから一回抱いてって頼んだの。抱いてくれれば、翔君の過去の話は莉乃にはしないって約束した」
「そんなの、嘘」
「でも、翔君はあたしを抱いてくれなかった。ううん、アンタが邪魔したから。だけど翔君はあたしを裏切って首を絞めた……。だから、もう約束は守らない。アンタに全部バラすことにした」
「やめて……。そんな嘘つかないで!!」
「……――嘘じゃない!!」
好未はそう言うと、あたしの肩をドンッと激しく押した。