恐愛同級生
くぼんだ目には生気はなくなり、頬がこけ、髪は伸び放題になった。
身なりに気を遣わなくなった兄貴はまるで廃人のようだった。
口数は少なくなり、時折独り言なのか訳の分からない言葉を発するようになった。
それがキッカケで高校に通うことができなくなった。
高校を辞めて家に引きこもりがちになり、家から出る機会はほとんどなくなった。
そんな生活の中で、兄貴には一つだけ楽しみがあった。
インターネットだ。
兄貴は自宅のノートパソコンでネットサーフィンに明け暮れた。