恐愛同級生

そのすぐ後にガシャンっと鍵のしまる音がした。

ウソだろ……。

まさか……そんな……――!!

「市川!!くそっ、開けろ!!」

バンバンっとありったけの力で扉を叩くものの、扉はびくともしない。

頭がクラクラしてその場に座り込む。

くそっ……、体が動かない。

「みうらぁぁぁぁーーーー!!殺す殺す殺す殺す殺す……――!!」

背後から聞こえる絶叫に振り返ると、胸から血を流し目を血走らせた五十嵐ががすぐそこに迫っていた。
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