恐愛同級生
嘘でしょ……?

まさか、そんな……――。

うろたえながらも窓際へ駆け出し、乱暴にカーテンを閉める。

窓の外に誰かいるか確認する余裕などなかった。

あまりの恐ろしさに呼吸が乱れて、背筋に冷たいものが走る。

「なんで……?どうして……」

誰かがカーテンの隙間からあたしを覗き見していたって言うの……?

まさか。そんなはずない。

きっとイタズラだ。

誰から届いたのか分からないこのラインだって、ただの迷惑行為に決まっている。
< 36 / 303 >

この作品をシェア

pagetop