恐愛同級生
きっと大丈夫。

さっき届いたラインも新種の迷惑メールに決まってる。

こっちが怖がって返信してしまえば相手の思うつぼ。

そのやりとりを続けるうちに、話をのらりくらりと変えて高額請求されるに違いない。

ハァ、危ない。あと少しで騙されるところだった。

「あははっ……。あたし、バカみたい……」

慌てて損しちゃった。

自分自身のバカさ加減に呆れながらもホッと息を吐いた時、

≪ブーッ、ブーッ≫

再びスマホが震えた。
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