恐愛同級生

鼓動が速まる。

ゴクリと唾を飲み込んで指で画面をタップする。

【もう寝るの?】

「な、なにこれ……。何なの……?」

スマホをベッドに投げつけて震える体を両腕で抱きしめる。

恐怖で全身に鳥肌が立つ。

おかしい……。

何かがおかしい……。

カーテンを閉めた矢先に届いた意味深なメール。

あまりにもタイミングが良すぎる。

まるで、近くで見張っていたみたいに……――。
< 40 / 303 >

この作品をシェア

pagetop