恐愛同級生
ベッドに学習机、最近買ってもらったばかりのパソコン、オーディオ、本棚。
ベッドサイドには以前翔にUFOキャッチャーでとってもらったたくさんの人形が置かれている。
変わった点は一つもない。
その時、ふとある疑問が頭をかすめた。
不審なラインを送ってくる相手はあたしと繋がっている人のはず。
今まで迷惑メールはあってもこんな気味の悪いラインが届いたことは一度もなかった。
ということはこのラインの送信者は、最近あたしの連絡先や情報を知った可能性が高い。
もしくは最近、あたしとトラブルになり、それがきっかけとなり嫌がらせをしようとしている。
だけど、思い当たるトラブルはない。
今まで平凡な毎日を送っていた。
何かあたしの周りで変わったことってあったっけ……?
脳をフル回転させて考えているとき、ふとあることを思い出した。
そうだ。最近、連絡先を交換した人が一人いる。
だとするとこのラインを送ってきた人は……――
「一人しか……いない」
ある人物の顔が頭に浮かんだ。
「まさか……そんなことするなんて思えない。違う、あたしの思い違い!」
でもあたしはぶんぶんと首を振ってその考えを打ち消した。