俺は、兄貴と同じ恋をした


私は渋々頷いた。



でも隣のこいつは口笛ふきながら、はいはい、と適当な返事をしていた




お前のせいだっての…!!
また反省してないでしょ…!!




丁度チャイムがなり
きりつ、礼をし授業は終わった





いつもは楽しいお昼の時間も、
こいつのせいで潰れてしまうかも…


頭の中ではお昼のことか浮かばない





すると、日奈子と葵がニヤニヤとしながらこちらにやってきた





「りっちゃんと天沢くん


目立ってたわよ~?」



ニヤニヤ

二つの顔がこちらに向かってひたすら
ニヤニヤ



「違うよー?!


こいつのせいなだけで…」




「あー、はいはい


さっさと雑用済ませちゃいなさい!」



葵にそう言われればハッとし、
このままじゃお昼の時間が潰れちゃうことを思い出す


音をたてながら椅子から立ち上がる


じゃあとで、いつもの場所でね
そう二人に言い残し天沢の手をひき教卓の前へ行く



あっ、いつもの場所、というのは

校庭の花壇のそばのベンチのこと。

私たちは大抵そこでお昼を食べるんだ





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