俺は、兄貴と同じ恋をした


「よいしょっ」



うぅー、やっぱ重い…



「りんご。」



「なに~?」



「お前の分、仕方ないから半分持ってやるよ」



「………」




さっきまであんなに私に悪態ついてたのに。
いきなりこんな態度されたら困っちゃうよ…



今はお昼時で教室にいる生徒も少ない。なんだかその環境に慣れなくて…



「…じゃ、ちょっとだけ」



「おぅ」




いつもの仕返しにでもと、深く考えずに三分の一位の資料を渡した。



それだけで少し軽くなった…






こんなことしたって……


もう、
優しいんだね、なんて絶対にいってやんないんだから…



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