俺は、兄貴と同じ恋をした


言い方は相変わらず俺様だけど

ちょっとだけ優しいところがある天沢。

そんなことを考えながら資料室に向かう








_____なんだけど!!




コイツと歩いていると、
まわりからの視線が…



痛い…



「アレって天沢 三智の弟だろ?!」


「兄弟揃って美形かよー」



「隣の子、彼女かな?!


私、天沢くんの顔タイプだったのにー!!」





聞こえてくる話の内容は、さっきからこんなようなものばかり。



さっきからでる名前は天沢 三智___



やっぱり兄弟なんだね。



てゆーか、なぜ私が彼女設定?!



そんなにこいつカッコいい…?!



そう思ってちらっと斜め上を見上げてみる。



天沢は…



慌てまくる私とは違って、平然とした顔だった。
まるで、もうこんなの慣れっこだ、って言ってるみたいな____



私も資料を運ぶことに集中することにした。



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