俺は、兄貴と同じ恋をした



天沢 三智…


天沢、先輩の顔や声は
あの入学式の日から一度も見ていないし聞いていない…


あんなカッコいいもんね。


学校の中でもすごい有名人みたい。


でも、一つ疑問に思うことが…





「天沢と、天沢のお兄さん、


あんまり顔似てないよね。」



「!」



そう言うと、肩をビクッ…、とさせた。


私、なんかいけないこと言ったかな?!


いつもの雰囲気を取り戻すべく、


私は焦ったように言う




「も、もちろん、


天沢のお兄さんの方がカッコいいけどね~?!」



「…」



そう言うと、口をギュッと閉じる天沢。


またなんかダメなこと、いったかな…?


ま、私が気にすることないよね!





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