クール上司と偽装レンアイ!?
なんだか……凄くドライな雰囲気。

朝、「おはよう彩」って優しく囁いてキスしてくれた人と同一人物とは思えない。

そう言えば、『会社では今まで通りに過ごせばいいんだし』なんて言ってたけど……まさかここまで割り切って来るとは。

見事なまでの、非公私混同。

これじゃあ誰も私達の関係の変化になんて気付かない。

「広瀬さん、早く取り掛かってくれる?」

「は、はい」

冷やかな声に怯みながら慌てて作業に入る。

ここは会社なんだから葵の態度が正しい。

分かってるんだけど、この寂しさどうしよう。





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