クール上司と偽装レンアイ!?
真希ちゃんの言う通り、私は社会人になってから彼が出来た事が無い。
葵が初めて。
でも、そんな事で心配かけてたんなんて……凄く複雑な気分だ。
「うん。前の彼氏に酷い振られ方したって言ってたからトラウマになってるんじゃないかって思ってたんだ」
「トラウマって……」
ずっと一人だったのは、ただ縁が無かっただけだもの。
気になって仕方ない人も、嫉妬するくらい好きな人とも出会わなかっただけ。
「そう?それならいいんだけど」
「うん……」
昔の彼の事なんてもう思い出さない。
何もかもが初めての相手だったから、私はいろいろと上手く出来なくて。
最終的には浮気されて捨てられたんだけど、でももう3年以上前の話なんだから。
突然目の前がクラリと揺れた。
なんだか少し気分が悪い……無理して思い出したからかもしれない。
小さな溜息を吐いていると、真希ちゃんの明るい声が耳に届いた。
「彼と上手くいってるなら仕事も楽しいでしょ? 前の席でいつでも近くに居られるんだし」
「……私もそう思ったんだけどね」
「どうかしたの?」
「仕事にプライベートは一切持ち込まないみたい。別人?って思うくらいドライな態度なんだよね」
「……そうなの?」
葵が初めて。
でも、そんな事で心配かけてたんなんて……凄く複雑な気分だ。
「うん。前の彼氏に酷い振られ方したって言ってたからトラウマになってるんじゃないかって思ってたんだ」
「トラウマって……」
ずっと一人だったのは、ただ縁が無かっただけだもの。
気になって仕方ない人も、嫉妬するくらい好きな人とも出会わなかっただけ。
「そう?それならいいんだけど」
「うん……」
昔の彼の事なんてもう思い出さない。
何もかもが初めての相手だったから、私はいろいろと上手く出来なくて。
最終的には浮気されて捨てられたんだけど、でももう3年以上前の話なんだから。
突然目の前がクラリと揺れた。
なんだか少し気分が悪い……無理して思い出したからかもしれない。
小さな溜息を吐いていると、真希ちゃんの明るい声が耳に届いた。
「彼と上手くいってるなら仕事も楽しいでしょ? 前の席でいつでも近くに居られるんだし」
「……私もそう思ったんだけどね」
「どうかしたの?」
「仕事にプライベートは一切持ち込まないみたい。別人?って思うくらいドライな態度なんだよね」
「……そうなの?」