クール上司と偽装レンアイ!?
それから料理とお酒が運ばれて来て、葵と楽しく食事をした。

店を出てタクシーに乗り、葵のマンションに向う。

部屋に入ると同時にふと思い立って、葵に言った。

「今日はお酒無しなのに本音で話せたね」

「ああ」

葵は私をソファーに座らせ抱き締めて来た。

葵の香水の香りを微かに感じる。肩越しに煌びやかな夜景が見える。

ぼんやりとしていると、耳元で囁かれた。

「さっき言うの忘れたけど……彩の素直なところ好きだよ」

「あ、葵……」

ときめく間も無く、唇を塞がれる。

情熱的な激しいキス。

あっと言う間に私は何も考えられなくなる。

ただ葵に身を任せる。

幸せな時間だった。

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