クール上司と偽装レンアイ!?
「今回は神崎君だったけど、それでも藤原君との差は大きいって事よ」
「そうですか……でも競争するような事でも無いし……」
意識してるのは本人達より真壁さんな気がする。
この話はこれで終ると思ったけど、近藤さんが言った台詞で、余計な事まで聞く羽目になった。
「神崎は横浜支社への異動も有ったし仕方ないだろ?」
近藤さんの言葉に、真壁さんは面倒そうに答えた。
「そんなの言い訳よ」
「けど、あいつ精神的にも参ってたし、あの頃は仕事どころじゃなかったんだろ」
近藤さんの弁護のような言葉を聞いていた真壁さんが、不意に楽しそうな笑顔になった。
「そうね、神崎君、まどかにふられて自棄になってたものね」
ドキリと心臓が跳ねた。
ふられた? 葵が?
急に核心に触れるような話題になった事に上手く対応出来ない。
動揺が顔に出てしまったのを真壁さんは見逃さなかったようだ。
「広瀬さんは何も知らないのよね? いい機会だから教えてあげるわ。神崎君が左遷になった理由。一応付き合ってるんだし気になるでしょ?」
「そうですか……でも競争するような事でも無いし……」
意識してるのは本人達より真壁さんな気がする。
この話はこれで終ると思ったけど、近藤さんが言った台詞で、余計な事まで聞く羽目になった。
「神崎は横浜支社への異動も有ったし仕方ないだろ?」
近藤さんの言葉に、真壁さんは面倒そうに答えた。
「そんなの言い訳よ」
「けど、あいつ精神的にも参ってたし、あの頃は仕事どころじゃなかったんだろ」
近藤さんの弁護のような言葉を聞いていた真壁さんが、不意に楽しそうな笑顔になった。
「そうね、神崎君、まどかにふられて自棄になってたものね」
ドキリと心臓が跳ねた。
ふられた? 葵が?
急に核心に触れるような話題になった事に上手く対応出来ない。
動揺が顔に出てしまったのを真壁さんは見逃さなかったようだ。
「広瀬さんは何も知らないのよね? いい機会だから教えてあげるわ。神崎君が左遷になった理由。一応付き合ってるんだし気になるでしょ?」