クール上司と偽装レンアイ!?
-あれは初めて付き合った彼との連絡が途切れて3日目の事だった-
彼は一人暮らしだったから、病気で寝込んでいて電話に出れないのかもしれない。
事故に遭って入院してメールの返信も出来ないのかもしれない。
悪い想像に支配されて居ても立っても居られなくなった私は、彼の部屋へ向っていた。
白い息を吐きながら、冬の夜道を急ぐ私はただただ彼の身を心配していた。
彼が故意に連絡を断ってるなんて、考えもしなかった。
合鍵で入った部屋で待っていたのは元気そうだけど、見た事も無いような不機嫌な顔の彼……それから高校、大学と一緒に過ごした一番の友達。
呆然とする私に彼が言った言葉は“最悪”ただ一言だった。
あの日、初めての恋人と友達を失った。