クール上司と偽装レンアイ!?
七日目。
引継ぎ業務最後の日。
朝井さんへ伝える事が無くなった私は、皆のフォローに回っていた。
午前中は伝票を入力したり、簡単な問い合わせを代わってしたり、忙しく過ごし、午後からは不良品の検品に借り出された。
資材倉庫の端に有る部屋で、ひたすらに製品の検査をしていく。
自社製品だけど、加工前で何に使うのか良く分からない部品達を、穴が開く程じっと見つめ選別していく作業は苦痛だった。
単純作業で眠くなるし、意外に手は疲れるし。
初めは3人で作業をしていたけど、来客や緊急手配で呼び出されて最後には私一人になってしまった。
検品しなくてはいけない製品は残り1000個。
……気が遠くなる。
それでも黙々と一人で作業を続けた。
どれくらいそうしていたのか、肩が痛くなって来た頃、作業室の扉が静かに開き、扉を背にしていた私は勢い良く振り向いた。
誰かが戻ってきてくれたのかと思ったから。
でも、そこにいたのはさっきまで一緒に作業をしていたメンバーじゃなくて葵だった。
引継ぎ業務最後の日。
朝井さんへ伝える事が無くなった私は、皆のフォローに回っていた。
午前中は伝票を入力したり、簡単な問い合わせを代わってしたり、忙しく過ごし、午後からは不良品の検品に借り出された。
資材倉庫の端に有る部屋で、ひたすらに製品の検査をしていく。
自社製品だけど、加工前で何に使うのか良く分からない部品達を、穴が開く程じっと見つめ選別していく作業は苦痛だった。
単純作業で眠くなるし、意外に手は疲れるし。
初めは3人で作業をしていたけど、来客や緊急手配で呼び出されて最後には私一人になってしまった。
検品しなくてはいけない製品は残り1000個。
……気が遠くなる。
それでも黙々と一人で作業を続けた。
どれくらいそうしていたのか、肩が痛くなって来た頃、作業室の扉が静かに開き、扉を背にしていた私は勢い良く振り向いた。
誰かが戻ってきてくれたのかと思ったから。
でも、そこにいたのはさっきまで一緒に作業をしていたメンバーじゃなくて葵だった。