クール上司と偽装レンアイ!?
「葵には一度断られたわ」

「……そうなんですか?」

「でも私、諦められなくてもう一度言おうと思ってる。だからあなたに確認しておきたいの。本当に付き合ってるの? 葵がよりを戻せないのはあたなの存在が関係してるのか知りたいの」

朝井さんは真剣だった。

本当に葵が好きなんだ。やり直したいんだ。

「もし葵が私とやり直したいって言ってあなたに別れを切り出したら、あなたは受け入れられる?」

「私は……」

「社内だし変に揉めたくないの」

朝井さんは自分が選ばれるって自信を持っているようだった。

一度断れてるのにどうして?

どうしてこんなに自信を持てるの?

「昨日、葵に連絡して急に呼び出したの。彼応じてくれた、私に気持が戻って来ているのを感じてるの」

ああ、そういう事なんだ。

朝井さんは葵を試して、それで自信を持ったんだ。
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