クール上司と偽装レンアイ!?
そう思ったけど……神崎さんはそれは嫌そうな顔をした。

「何で俺が広瀬さんの夢に?」

もっともな疑問だし、それは私も感じていた事だ。

でも考えても理由なんて無いんだよね。

見ちゃったものはしょうがないし、問題はその後私が妙に意識しちゃってる事だ。
気にしないようにしようと意識する事で余計に意識しちゃうと言う悪循環。

悩んでいる私に神崎さんは「まあいいけど」とあっさり言った。

「え、いいんですか?」

さっきまでしつこく追及して来てたのに、どういう気持ちの変化?

「仕事の事で文句でも有るのかと思って気になってたけど、重要そうな話でもないからもういい」

た、確かに私の夢の話なんて重要じゃ無いけど。
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