クール上司と偽装レンアイ!?
納期確認書は数は多いけど単純な入力作業のみの為、購買部の人なら誰でも処理出来る。

不在の人の分は、皆でフォローするんだけど、神崎さんの分は手付かずで置いて有る。

あれ……これから一人でやるのかな?

もしかして今までも一人でやっていたのかな。

周りの人に頼ったりしないって言ってたし、普段から同僚と交流しないからこんな時気を使ってくれる人がいないのかもしれない。

神崎さんは気にした様子もなく、書類を分類しはじめている。

テキパキとした手付き。でも……気付けば私は身を乗り出して言っていた。

「神崎さんそれ私が入力しますよ」

神崎さんは作業の手を止めて私を見る。

「何で?」

な、何でって……。

「神崎さん忙しそうだし、私でも出来る作業だから手伝おうかと……」


親切で言ったつもりなのに、全く喜ばれていないみたい。






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