クール上司と偽装レンアイ!?
意外な事に神崎さんが待っていてくれた。

「藤原に何か言われた?」

しかも藤原さんとの会話も見られていたみい。

「納期調整みんなで頑張ろうって感じの事を言われました」

言い回しは大分違うけど、協力しようって姿勢は伝わってるよね?

「は?」

……なんだかさっきより不機嫌になった気がする。

「それでOKして来たとか言わないよな?」

「……協力するのは良い事かと思って」

私の言葉に神崎さんは盛大な溜息を吐いた。

「あのさあ、波風立てたくないからって出来もしない事安請け合いすんなよ」

神崎さんはイライラと言い捨てる。

「すみません……」

「相手の言いなりになってその場は上手く収まるかもしれないけど、その後考えてるわけ? 後で駄目でしたってなったらもっと揉めるんだからな」

「はい……」

「何年、購買で交渉やってんだよ?」

「……」

さすがにここまで責められると激しく落ち込んで来る。

でもきっと神崎さんの言う事は当たってる。
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