クール上司と偽装レンアイ!?
とぼとぼと神崎さんの後ろを着いて行く。
購買のフロアは営業部のフロアから2階下るんだけど、その途中、もの凄い大きな足音がして、大柄な男性社員が荷物を抱えて駆け上がって来た。
目を奪われ、あっと思った時には既に遅く、吹き飛ばされる勢いでぶつかってしまう。
落ちる!
そう思ったけど、グイと肩を支えられて、おかげでなんとか踏みとどまる。
同時に頭上から「前見ろよ!」と怒鳴る声が聞こえて来た。
見上げると神崎さんの顔。
よく見ると私は、抱き寄せられるような形で神崎さんの腕の中に納まっていた。
「大丈夫か?」
神崎さんは私を見下ろして言う。
「は、はい……」
さっきからドキドキしてばかりだけど、今が最高な気がする。
普通じゃ有り得ない程近い距離。
なんだかこの体勢に覚えが有る。
夢の中ではこの後……動揺のせいか思考が滅茶苦茶になってる私に神崎さんはしみじみ言った。
「ほんと、鈍いのな」
パッと腕を離され、思わずよろける私を神崎さんは呆れた目で見た。
購買のフロアは営業部のフロアから2階下るんだけど、その途中、もの凄い大きな足音がして、大柄な男性社員が荷物を抱えて駆け上がって来た。
目を奪われ、あっと思った時には既に遅く、吹き飛ばされる勢いでぶつかってしまう。
落ちる!
そう思ったけど、グイと肩を支えられて、おかげでなんとか踏みとどまる。
同時に頭上から「前見ろよ!」と怒鳴る声が聞こえて来た。
見上げると神崎さんの顔。
よく見ると私は、抱き寄せられるような形で神崎さんの腕の中に納まっていた。
「大丈夫か?」
神崎さんは私を見下ろして言う。
「は、はい……」
さっきからドキドキしてばかりだけど、今が最高な気がする。
普通じゃ有り得ない程近い距離。
なんだかこの体勢に覚えが有る。
夢の中ではこの後……動揺のせいか思考が滅茶苦茶になってる私に神崎さんはしみじみ言った。
「ほんと、鈍いのな」
パッと腕を離され、思わずよろける私を神崎さんは呆れた目で見た。