クール上司と偽装レンアイ!?
「広瀬さんは真面目だな。今日は大雨になるって予報だから皆仕事なんて放って帰ってるのに」
……え?
「けど、電車も止まるかもしれないし、明日で大丈夫な仕事なら今日は帰った方がいい」
大雨……そう言えば、朝晴れてるのにみんな傘を持ってる事を不思議に思ったんだった。
天気予報を見て無いのは私くらいだったのかも。
電車が止まるかもしれないのに傘すら持ってないなんて。
自分の抜け具合に呆れてしまう。
とにかく藤原さんの言う通り、早く帰らなくちゃ。
私は慌てて書類を纏めてクリップで止めてから机の上のトレーにポンと置いた。
パソコンの電源を切り、引き出しに入れていた財布やスマホを小さな手提げに入れて立ち上がる。
その瞬間、頭がくらっとして体が揺れた。
立ちくらみ!
左手を机に置いて体を支える。
藤原さんが咄嗟に腕を伸ばして支えてくれた。
「大丈夫か?」
「あ、はい。ただの立ちくらみです」
「立ちくらみ?」
「私、時々なるんです。家でもゲームをやり過ぎた時とか」
「ゲーム? 意外だな」
藤原さんは微笑みながら言う。
でも直ぐ後に真面目な顔になり言った。
「何度もなるなら医者に診せた方がいいいな。貧血かもしれない」
「はい」
藤原さんが心配してくれている事が嬉しかった。
そのせいか、回りの物音に少しも気付かなかった。
……え?
「けど、電車も止まるかもしれないし、明日で大丈夫な仕事なら今日は帰った方がいい」
大雨……そう言えば、朝晴れてるのにみんな傘を持ってる事を不思議に思ったんだった。
天気予報を見て無いのは私くらいだったのかも。
電車が止まるかもしれないのに傘すら持ってないなんて。
自分の抜け具合に呆れてしまう。
とにかく藤原さんの言う通り、早く帰らなくちゃ。
私は慌てて書類を纏めてクリップで止めてから机の上のトレーにポンと置いた。
パソコンの電源を切り、引き出しに入れていた財布やスマホを小さな手提げに入れて立ち上がる。
その瞬間、頭がくらっとして体が揺れた。
立ちくらみ!
左手を机に置いて体を支える。
藤原さんが咄嗟に腕を伸ばして支えてくれた。
「大丈夫か?」
「あ、はい。ただの立ちくらみです」
「立ちくらみ?」
「私、時々なるんです。家でもゲームをやり過ぎた時とか」
「ゲーム? 意外だな」
藤原さんは微笑みながら言う。
でも直ぐ後に真面目な顔になり言った。
「何度もなるなら医者に診せた方がいいいな。貧血かもしれない」
「はい」
藤原さんが心配してくれている事が嬉しかった。
そのせいか、回りの物音に少しも気付かなかった。