クール上司と偽装レンアイ!?
「打ち合わせは私も出るわ。それから今後は話の邪魔はしないでね」

「話？」

「広瀬さんとの話に割り込んだでしょ？　いい加減にその空気の読めなさ改めたら？」

驚くくらい嫌味な真壁さんの言葉に私はショックを受けていた。

でも神崎さんは怒る事も傷付いた様子もなく余裕の笑みで応えた。

「真壁も空気読めないだろ？　いい加減藤原に付き纏うの止めたら？　それに仕事中にくだらない真似止めたら？」

……倍返し？

唖然とする私の前で、真壁さんは目を吊り上げる。

凄い怒ってる。

それでも真壁さんはしばらくすると勝ち誇った様に笑った。

「神崎君、今日は随分としゃべるのね。さっきの態度と言いもしかしたら広瀬さんの事気にいってるの？」

「えっ？！」

真壁さんのとんでも無い発言に私は高い声を上げてしまう。

神崎さんはそんな私を面倒そうな目でチラっと見てから、真壁さんに言った。

「気にいってるけど？　付き合ってるし」

「「ええっ？」」

今度は真壁さんと一緒に叫んでしまった。

だ、だって付きあってるって？

何時の間にそんな関係になってたの？

夢の中では完璧な恋人同士だったけど現実は違うよね？

それから神崎さんと真壁さんが何を話していたかあまり覚えてない。




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