クール上司と偽装レンアイ!?
打ち合わせを済ませ、デイリーの業務に取り掛かる。

でもなかなか進まないし、ケアレスミスもしてしまったみたいで。

「広瀬さん、ここの数字間違ってる。あとここも」

神崎さんに淡々と注意をされ書類を突き返された。

「ちゃんと集中してやれよ」

な、何この冷たさ。

いや、冷たいのはいつも通りだから神崎さん的には普通なんだろうけど……。

でも集中なんてとても無理!

と言うより、ここまで平常心を乱さない神崎さんが逆に不思議で仕方ない。

さっきのあの台詞は何だったの?

『気にいってる』『つき合ってる』

確かに言ったよね?

白昼夢なんかじゃないはず。

でも今、目の前に居る神崎さんはどう見ても他人って感じで、付き合ってる気配なんて微塵も無い。

一体あれは何だったんだろう……モヤモヤして仕方ない。

悩んでいるといつの間にか昼休みになってた様でフロアは人気が無くなっていた。
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