クール上司と偽装レンアイ!?
「どこか行きたいところ有る?」

それまで黙って運転していた神崎さんが突然言った。

「え、いえ特には……」

私は、こうやって神崎さんといられるだけで幸せだし。
別に出かける先なんてどこでもいい。

「やりたい事は?」

「私は特に無いです、神崎さんは?」

「……少し遠いけど、知り合いがやってる店が有るんだ。そこでいい?」

「は、はい!」

いきなり知り合いの店に連れて行ってくれるの?

嬉しい……けど緊張する。

神崎さんの知り合いにはやっぱり良く思われたいから。

どんな知り合いなんだろう。何のお店なのかな?

会社では知る事の出来ない神崎さんの姿。

何もかもが新鮮で、ドキドキする。
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