クール上司と偽装レンアイ!?
「お前、その態度は何だよ。少し愛想よくしろ、酒がまずくなるだろ?」

「……すみません」

「仕事が出来ないんだから、こんな時こそ点数稼ぎしろよ」

「……」

言ってる事、一昔前のブラック企業みたい。

完全にパワハラだ。

真希ちゃんはあまりに酷かったらコンプライアンス窓口に報告したら?って言ってて私もちょっと調べたりはしてたけど、今はもうどうでもいい気持になっていた。

逆らう気力も湧かない。

そんな気分じゃなかったけど、別府課長が渡して来た、アルコール度不明のウイスキーをゴクゴクと飲んだ。

酔っ払うと嫌な事も薄れていく。

思考が鈍るから?

とにかく別府課長のおかげで、視界の端に入る、神崎さん達二人の世界を気にしないで済む。

この調子で時間が経って解散になればいい。

そう思ったのに……また別府課長がやってくれた。

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