復讐ストーカーゲーム2
「霰、逃げるのが先でしょう……っていうか、足は遅いみたい? ついて来るのが精一杯みたいだよ? 笑えるね! さっさと奥に行こう!」


私たちは長い髪を振り乱し、一番奥の機種を目指した。


台が放つ光が漏れ、床を明るく照らしている。


今は大勢で撮影が出来るように、踏み台のある機種も多い。そういった場所を探していた。


「ここにしましょう! ここなら踏み台に乗れば、左右のカバーでギリギリスカートも見えないわ」


霰の意見に従い入り込んだ場所は、濃いめのピンクに蝶々のラメ、ハートや星が銀や金で彩られた煌びやかな機種だった。


息を落ち着かせ、動きを停止させる。


――近づいてきた?


「オレッチのかぐやちゃん。どこへ行ったぁ~?」
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