復讐ストーカーゲーム2
「生田さん。お待たせしました」


「ああ尚香さん!」


二人の時を破るかのように、遠めから一人の女性が現れた。霰はその透き通る声に反応し、背中にプリクラをサッと隠した。


「ごめんね。霰ちゃん、霙ちゃんもう行くね。また学校で!」


「はい! さようなら……」


黒髪のショートカット。目が大きく色白で、モデルのように細く、か弱そうな女性がこちらに向かって軽く頭を下げた。


私も会釈を返すと、馬謖と尚香は笑顔を交わし出口の方へゆっくりと歩いて行った。


「霙。あの女の人……知ってる?」
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